2022年7月28日に発売された「デジモンサヴァイブ」
いつものデジモンシリーズと雰囲気が異質なので、購入を迷ってる方も多いのではないでしょうか?
そういった方へ向けて、デジモンサヴァイブの真実ルートまでクリアしたレビューをしていきます。
極力ネタバレは控えていますが、多少ストーリーについて触れている部分もありますので、ご注意ください。
デジモンサヴァイブ概要
デジモンサヴァイブは、
- テキスト形式で物語を進行する「ドラマパート」
- タクティクスバトルの「バトルパート」
この2つを軸に物語が進んでいきます。
全体的にドラマパートが7割、バトルパートが3割くらいでした。
従来のデジモンシリーズの醍醐味であった育成やバトルよりも、ストーリー重視のゲームとなっています。
デジモンサヴァイブの良かった点
デジモンサヴァイブの良かった点はこちら
- 選択肢によって変わるストーリー
- アグモンの進化分岐
- 序盤から急展開が起こる
順番に解説していきます。
選択肢によって変わるストーリー
本作は、テキストアドベンチャーで物語が進んでいき、要所要所で2〜4つの選択肢がでてきます。
この選択によってキャラクターとの会話が変わったり、後述するアグモンの進化先が変わったりするので、ワクワクしながら進めていけます。
ダークな要素でいうと
1周目はどの選択をしても必ず仲間が死ぬ……。
しかし、2周目で真実ルートに行くと、全員が生存できるルートも用意されてるので、最低でも2週はしようという気持ちになり、ゲームにハマってしまいます。
デジモンで人間の仲間が死ぬという展開は今までなかったと思うので、ダークですが新鮮で面白みがあります。
アグモンの進化先
デジモンサヴァイブには、道義、激情、調和の3つの数値(カルマ値という)があり、
物語の途中で出てくる選択肢によってカルマ値が変わります。
この3つ数値の変動により、アグモンの進化先が変わるのが面白いと思いました。
グレイモン系統の進化だと、アニメのデジモンアドベンチャーを見ていた方は、懐かしさを感じるのではないかと思います。
他の進化ルートは、完全体と究極体が予想だにしない進化になるので、この点にもワクワク感があります。
序盤から急展開が起こる
物語の冒頭からいきなりホラー演出があり、いい意味で予想通りの面白さでした。
しかし、その後はひたすら話を進めていくだけになり、正直つまらないと思ってました。
が、そこを乗り越えて第3章に行くと、不穏な空気が流れはじめ…
ここから急展開が起こることになるので、早く続きが見たくなり、ゲームに夢中になりました。
こういった展開が多いので、ストーリーだけでみると評価は高いです。
デジモンサヴァイブの悪かった点
正直な感想を言うと、
デジモンサヴァイブは良かった点より、悪かった点の方が多かったです。
- ロードが多い
- ひたすら同じパターンの繰り返し
- リアル?な人間関係
- 仲間デジモンの進化が地味
- 育成要素がおまけ程度
- バトルにやりがいがない
良かった点の倍の数になってしまいましたが、順番に解説していきます。
ロードが多い
デジモンサヴァイブは、ロード時間はあまり長くないのですが、ロードの回数が多くテンポが悪いと感じました。
本作のドラマパートは、自由行動と探索行動の2つのパートで進んでいきます。
この行動中、エリアを移動する時は、必ず全体マップからエリアを選択することになるので、ロードを何回もはさむことになります。
例えば
エリアAからエリアBに行きたい時、
エリアAから一度全体マップの画面にいって、エリアBを選択しなければいけません。
通常のゲームは、エリアAからエリアBへ直接行けることがほとんどですが、
デジモンサヴァイブはなぜか全体マップを介さないといけないので、テンポが悪いと思いました。
周回前提のゲームなのにストーリーのテンポが悪いのは非常にマイナスポイントです。
ひたすら同じパターンの繰り返し
全章通して、自由行動と探索行動では、キャラクターと会話をして、進んでいきます。
もうひたすら
会話 ⇒ 全体マップで移動 ⇒ 会話…
というのを永遠と繰り返していくことになります。
正直飽きます笑
特に第5章はひどかった……。
ある場所に行き、仲間たちとはぐれてしまうので、1人ずつ再開した仲間とパートナーデジモンを探していく展開になるのですが……。
見つけた偽物のパートナーデジモンと会話⇒ マップ移動⇒ 偽物と会話⇒ マップ移動
という展開を繰り返し、最終的に偽物と本物が現れ、どちらかを選ぶというベタな展開が起こります。
これを1人ずつ繰り返していくというのがうんざりしました。
マップ移動や会話のテンポの悪さに加えて、ひたすら同じパターンの繰り返しはひどいとしか思えません。
「またか…」と誰もが思うことでしょう。
こういった遊んでる人を飽きさせるようなシステムは大きなマイナスポイントですね。
一応テキストのスキップ機能がありますが、
仲間との会話でも選択肢が出てきて、選んだ回答によって親密度が変わるので、安易にスキップできない…。
親密度は、
バトル中のサポートや仲間のパートナーデジモンの進化に影響するので、しっかり上げていきたいところ。
リアル?な人間関係
共に冒険をする8人のメインキャラクターの人間性がリアルだったり、とてもめんどくさかったり……。
こういう人間関係が妙にリアルでめんどくさいと思う場面もあります。
特にリョウとシュウジというキャラは、一向にパートナーデジモンと心を通わせようとしないし。
シュウジの方は、ロップモンに対して当たりが強かったり、変な責任感を持って間違ったリーダーシップを押し付けようとしてくるので、見てるこっちが不快になりました笑
他にも仲間との会話で出てくる選択肢は、アタリを選ぶと親密度が上がっていい感じになりますが、間違えると怒られたりするので、選択が難しかったです。
仲間デジモンの進化が地味
共に冒険をする仲間のパートナーデジモン(ファルコモンやラブラモンなど)は、成熟期への進化はメインストーリー上で進化が起きます。
しかし、完全体以降は親密度が高くないと進化しません。
一定の親密度になった仲間から順次、自由行動または探索行動中のサブイベント的なところで進化が始まります。
メインストーリーで「ここで進化しそう」と思う展開があるのにそこで進化はなし…。
1周目で全員を完全体まで進化させることは十分可能ですが、究極体までとなると難しいです。
僕は1周目クリア時点で、仲間のパートナーデジモンが究極体までいったのは1人だけでした。
アグモンはストーリー上必ず進化するので、問題ないですが
仲間のデジモンを進化させるには、最初の方から親密度の上がる選択をしなければならないのが大変です。
ドラクモンにいたっては、最初から成熟期へ進化できるので、一回も進化シーンを見ることなく終わるということも起こりえます。
進化シーンはデジモンの物語を一番熱くするので、ここはもう少し考慮してほしかった。
育成要素がおまけ程度
本作のジャンルはRPGではないですが、バトルしてデジモンのレベルを上げたり、アイテムでステータスを上げるといった要素はあります。
しかし、肝心なバトルが少なく、登場するデジモンの種類も少ないので、おまけ程度にしか感じませんでした。
フリーバトルもあり、そこでデジモンを仲間にできますが、メインデジモンの方が強いので、優先して育てる必要はないかな…という感じです。
バトルにやりがいがない
本作は、「タクティクスバトル」になっていますが、難易度普通だと、とくに戦略を考えなくても終盤までは進めます。
終盤の方は、究極体デジモンが多数出てくるので、少々難易度が上がり、相性などを考えないと勝てませんが…。
バトル難易度は、
とても易しい、易しい、普通、難しいの4段階があります。
この難易度による違いは敵の強さだけで、バトル後の経験値や報酬に違いはないため、難しいを選ぶメリットはありません。
とにかくストーリーだけ見たいという方は、とても易しいか易しいで簡単にクリアできます。
まとめ
デジモンサヴァイブをクリアした率直な感想は、
ストーリーは面白いけど、テンポが悪く同じことの繰り返しが多いので、根気のいるゲームだと思いました。
ストーリーはだんだん熱くなってくるので、好きな人はすぐにクリアまで行っちゃうと思います。
バトルよりもストーリーを重視する人は、楽しく遊べる作品です。
全ルートをクリアした感想はこちらの記事で。
またアグモンをはじめ、ゴマモンやテントモンなど、
初代デジモンアドベンチャーに登場したメインデジモンは勢揃いするので、昔アニメを見ていた人は懐かしさを感じながら遊べるゲームとなっています。
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